電熱線(電気抵抗の大きさを簡単にくらべる方法)
電流、それも電熱線の問題になると「苦手」「わからない」となってしまうお子さん、いるのではないでしょうか。
まずは電気回路について正しく理解するには、電流、電圧、電気抵抗の3つについて正しく理解、というよりはイメージを持っておくことが大切です。
電流がホース(導線)の中を流れる水の流れだとすると、電圧(=乾電池など)はそれを押し出すポンプ、電気抵抗(電気が流れにくい豆電球や電熱線など)が水車、というイメージです。
電気抵抗は「電流の流れにくいところ」という意味で、流れにくいところに無理やり電流を流すので、熱や光が発生するとイメージするといいですね。電熱線には電気抵抗が大きなもの、小さなものがありますが、流れにくいほど電気抵抗の値は大きくなります。
※電気抵抗については、過去の記事「電流・電圧・電気抵抗を理解して豆電球をマスター」で説明していますので、よければ読んでみてください。
このイメージがつかめたら、次の問題をえてみましょう。
【問題】次の4本の電熱線について、その長さと断面積がわかっています。この4本の電熱線について考えてみましょう。
電熱線 |
A |
B |
C |
D |
長さ(cm) |
20 |
20 |
10 |
40 |
断面積(mm3) |
1 |
2 |
1 |
0.5 |
1. 電気抵抗の大きさが等しいのは、どの電熱線とどの電熱線ですか。
2. もっとも電気抵抗が大きい電熱線の電気抵抗は、もっとも電気抵抗が小さい電熱線の何倍でしょうか。