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電熱線(電気抵抗の大きさを簡単にくらべる方法)

2024/01/11
 
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電熱線 

A 

B 

C 

D 

長さ(cm 

20 

20

10

40 

断面積(mm3 

1 

1 

0.5 

 

【解説】まず、電気抵抗の意味について考えてみましょう。「抵抗」という言葉は「逆らう」といった意味がありますね。ドラマなどで警察が犯人に「無駄な抵抗はやめろ〜!」と言っているのは、要するに「コラ!逆らうんじゃねぇ!」と言っているんですね。

つまり電気抵抗も、電気の流れを邪魔しようとする性質、電気の流れにくさのことです。図のように、細くて長い電熱線ほど電気抵抗は大きく(電流が流れにくい)太くて短い電熱線ほど電気抵抗は小さく(電流が流れやすい)なります

たとえば電熱線AとCをくらべると、断面積は等しくAはCの2倍の長さです。

長さが長いほど電流が流れにくい(電気抵抗が大きい)、つまり電気抵抗は電熱線の長さに比例します。

電熱線Aの電気抵抗は電熱線Cの2倍になります。

次に電熱線AとBをくらべると、長さは等しくBはAの2倍の断面積です。

断面積が大きい(つまり太い)ほど電流が流れやすい(電気抵抗が小さい)、つまり電気抵抗は電熱線の長さに反比例します。

電熱線Bの電気抵抗は電熱線Aの0.5倍になります。

このように、電気抵抗は長さに比例(長さが2倍なら電気抵抗が2倍)、断面積に反比例(断面積が2倍なら電気抵抗は半分)します。 

だから電気抵抗の比はで比べることができます!

A〜Dの4つの電熱線をくらべると

A・・・20 ÷ 1 = 20

B・・・20 ÷ 2 = 10

C・・・10 ÷ 1 = 10

D・・・40 ÷ 0.5 = 80

となり、くらべやすいですね。

1. 電気抵抗の大きさが等しい電熱線は BとC

2. 電気抵抗が最も大きいのはDはで80、もっとも小さいのはBかCで10 ですから 80 ÷ 10 = 8倍 が答えです。

 

電熱線の直列つなぎ、へい列つなぎと発熱量の関係についての問題は、こちらのページをどうぞ。

 

 

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