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「水温 水量 とける量」+αで解く溶解度計算

2024/01/11
 
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【解説】

水温(℃) 

0 

20 

40 

60 

80 

100 

ホウ酸(g 

2.8 

4.9 

8.9 

14.9 

23.5 

38.0 

 

「100gって書いてあるし、温度を60℃から20℃に下げるので、

14.9 − 4.9 = 10g  が答え」・・・ではありません!

「水の量が100gであれば答えはそれでいいのですが、問題は「飽和水溶液(とけるだけとかした液)が100g」ですから、水とホウ酸をあわせた重さが100g(下の図の状態)なんですね。

なので、上の図のように、水は100gより少ないんです。

さて、「もののとけ方」の問題ですから、

「計算系の問題が苦手でも混乱せずに解ける 溶解度計算の整理のポイント」

でもお伝えしましたが、やはり「鉄則」どおり「水温 水量 とける量」で書き出しです。

ただし今回は「飽和水溶液(とけるだけとかした液)が100g」ですから、「水溶液全体の重さ」も書き出しに加えましょう。

 

  水温    水量    とける量    全体 

 60℃    100g     14.9g    114.9g    

               ↓とけのこり 14.9  4.9 = 10g 

 20℃     100g    4.9g     

 

水が100g、つまり飽和水溶液全体が114.9gのとき、温度を下げると10gのとけのこりが出ます。 

                 ↓ ×

今考えたいのは、飽和水溶液全体が100gのときのとけ残りの重さ。 

だから

10  ×  =   = 8.70 ・・・  よって 答えは8.7g となります。

 

このように、「もののとけ方」の問題では「水の重さをくらべる」だけでなく「水溶液全体の重さをくらべる」問題も出てくることを覚えておきましょう。

難関校では頻出です!

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