直感でわかる直並列回路
図2の左の回路は、豆電球が直列つなぎになっています。
記事「直感でわかる豆電球の直列つなぎと並列つなぎ」では、「並列つなぎでそれぞれの豆電球に流れる電流の大きさを考えるときは、一方の豆電球を『消して』考えるとよい」と学びました。
そこでAに流れる電流の大きさを考えるときはBの側を「消して」
と考えることができ、Bに流れる電流の大きさを考えるときはAの側を「消して」
と考えることができますね。
正解は A・・・0.5 B・・・1 です。
また図2の右の図は直列と並列のハイブリッド、「直並列回路」と呼ばれます。
「乾電池が1個のときCに流れる電流は、Dに流れる電流はと覚えよう」
なんて教える先生もいるようですが、ペテンです(笑)。
まずは
を思い出しましょう。豆電球の並列つなぎは、「電流が流れにくい」電気抵抗(豆電球)を通る電流の通り道が2つに分かれる(広くなる)ことで「電気抵抗が小さい=電流が流れやすい」状態です。
回路のアの部分の電気抵抗が1だとすると、イの部分の電気抵抗はとなりますね。
つまり回路全体の電気抵抗の大きさは
回路全体の電気抵抗の大きさがですから、流れる電流の大きさはとなり、これが半分に分かれてそれぞれの豆電球に流れる電流の大きさはということになります。
ちょっとむずかしいですが、ちゃんと理屈を理解しておくと忘れにくいし、忘れても自分で考えて思い出せますね。
「丸覚え」は理科の計算分野の勉強ではいちばんやっちゃいけない勉強法です!