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楽しく学んで中学受験に勝つ 5年生の理科の勉強法

2024/01/11
 
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5年生になると、中学受験のの理科の勉強もてこやバネなどの計算問題が本格的になり、計算内容も複雑になります。
複数の作業、計算を並行して行い、それらを組み合わせて結果を導くといった高度な処理を求められる問題も多くなり、こういったレベルの高い問題に対応できなければ、模試で高い偏差値を出すことが難しくなってくるのです。

動植物も動物名や植物名の暗記から、生物としての共通点や仲間分け、しくみを知るといった学習が多くなり、やみくもに覚えるという学習が通用しなくなります。
分類分けをして、共通点を軸に動植物を覚えるという、本来の暗記法が要求されるわけです。

一方で、実験や観察の結果から仮設を立てて結論を導くという論理的な思考を、暗記分野と呼ばれる生物や地学分野でも求められ始めます。
4年生のときに、やみくもに覚えるのではなく、意味を持たせて記憶することや考えることを練習してきたお子さんたちは、段階的に求められる高度な思考に対応できるようになっていきます。
一方、4年生のときに「丸暗記の勉強法」に馴染んだお子さんは、どうして理科がこんなに難しい科目になったのかと不思議に思うわけです。

5年生で、理科が苦手というお子さんの中には、すでに理科という科目が嫌いになっているお子さんも多くいます。
理科の楽しさを忘れてしまっているお子さんたちです。
なぜそのような状態になってしまっているかというと、4年生で習ったことと、同じ単元でも5年生で習ったことにつながりを感じられていないからです。

たとえば植物だと、4年生のときは、春にはどんな花が咲いて、夏には・・・といった視点で学習しますが、5年生になると根・くき・葉のつくりなど、植物のしくみの学習が中心になります。
しかし5年生になっても、公開テストなどでは、実は4年生のときに習ったことが意外に多く出題されるのです。

今学習していることに手一杯で、4年生に学習したこととの「つながり」が意識できていないお子さんは、復習テストでは点が取れるが公開テストではとれない、という状態になり、理科の学習が楽しくなくなります。
この状態を解決するのは簡単で、今習っていることが、4年生の時の勉強からどのように続いているのか、どう関連しているのかを教えてあげればよいのです。

4年生のときに習った春の七草の1つ、ナズナ。ナズナはアブラナ科、今習っている植物の仲間でいうと、双子葉植物であり双子葉植物は少数の例外を除いて無胚乳種子だということを、きちんと時間をとって教えてあげればいいのです。

塾のテキストには、残念ながらこの「つなぎ」の部分がないので、お子さんの記憶に連続性がなく、断片的な知識がついてしまうのです。

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